光を探す
幸せも、美しさも
圧倒的な何かひとつよりも
群生した不完全なものの方がいい
小さな花たちは、決して同じではなくて完璧でもない
けれどもこんなにも美しい一つの景色になるのだ
そんなささやかな存在を美しいと感じられることが
きっと豊かさなのであろうと
たった一つの圧倒的に美しい原風景が
人生を支えてくれることもある
母親の愛であったり、あの日見た朝焼けであったり、
初めてひとり旅で見た、流れる雲であったり
美しさってなんだろう
それは見つめる人の心の中にある鏡のようなものが、
何かと重なり合って響き合った時に見える光のハレーションのようなものだ
幸せってなんだろう
きっと永遠のテーマだけれど
心の中の鏡の向きを変えて、光を拾っていくことなのかもしれない